昨晩、掲載しました文章に対して、少し、付け加えたいと思います。

自然災害というものは、地球の中で定期的に起こっているものと、季節の中でおこる台風のようなものありますが、常に、いかなる時も、起きるということを<想定>ではなく <実際におこる>という事を心に留めておいてほしいと思います。

人災も同様で、人間が完璧ではない以上、常に<想定>ではなく<起こる>ということを心にとめておいて欲しいのです。

過去に私は、プラント施設の仕事にかかわったことがあります。

その中で自分が見てきたものは、このような施設は、本当に事故や安全に対して、大変、厳しく取り組んでいるということでした。

しかし、このような大きな施設(プラント施設という分類に入ると思います)の捉え方として、作った施設は、最初から完璧な完成された施設だと考えられてはいないのでは、ないかということです。

それは、施設が稼動して行くうちに設計当初では計算外の思いもよらなかった不具合や、腐食、金属疲労、故障などが起こり、定期点検という形で、補修、整備を重ねて、定期的に行う期間整備にて新しく改良、改善を行い続け、設は維持されてゆき、その点検や整備の中から出たデーターを次の新しい施設に生かして、より良い物を造ってゆくという考え方であるからです。

施設は、いわば一つの実験材料とも捉えることが出来ると思います。

民間企業の施設や第2、第3セクターの施設(国、役所、民間)にそれぞれによっても、全体の管理体制においての内部の意識差はあるとは思いますが、それでも、稼動中の事故や故障は どれだけ安全面に注意を払っても起きてしまいます。

そこに「想定外の事が起こった」という言葉がでてくるのだとは思います。

このような施設は、稼動していて利益を生み、稼動が停止すると1日1日と私達の認識を超えた莫大な損失(お金)やそれに対しての責任が生じてきます。

その為、故障や事故が起こっても、ある程度の内容は出来るだけ施設内や現場内での処理がなされていくのが現状だと思います。

施設内で処理することにより、施設の一時停止によっての莫大な損失を防ぐこと、その、責任を逃れるということは実際に行われていることと思います。

そして業者や国、県が絡み、これまでの事故や故障を公にせず、後から知られ公にし問題となってくるのです。

このような体制は、今の経済の仕組みでは改善されるのは難しいと思いますので、未だに変わらない状態であると思います。

私達には、目にみえない部分、知らない部分で色々な事故が隠されているのではないでしょうか。

どんなに、近代化された施設でも、そこで働く人々、生身の人間であるがゆえ その日の心の感情や肉体の疲労、精神面で、常に、高い意識にて管理してゆくというのは難しく、そのような時に、組織というものの重圧(ノルマ、利益、時間など)や自然環境など、なんらかのきっかけで、重大な事故に発展してしまうのは、ありえることです

これは、遊戯施設や交通施設などの色々な形にもあてはまり、過去に実際起こってきています。

そしてこのような体制の中では、なんらかの事故がおこった場合、組織自体の体制の問題にならず、携わっている一人一人の個人の問題として取り上げられてしまっているのが主です。

現実には考えられない事故が起きてしまう、そのような事は、起こりうるということで認識して欲しいと思います。

過去にあった東海原発における事故の事もあります。今のままの組織体制の中では、チェルノブイリのような状態が起こってもおかしくはないと思います。
 
このような状態から考えますと、自然災害や人災だけではなく 経済や政治に絡み、起こったことが国を揺るがす出来事に発展しかねない、「起きていないから これからも起こらない」というのではなく ぎりぎりのところで免れているということなのです。

ですが、施設の中にも真剣に新しいエネルギー技術開発として、その組織の中に携わっている方々がいるのも事実ですし、その施設が出来たことにより雇用ということで働いている方々がおり、その中に人や物、お金の流れがあり、多くの方々の生活が養われているということも事実です。

ですので、すべてが悪いからといい、すぐに無くすのではなく、このようなことを含めて幅広い目で未来を考え、現状に変わる新しい形を造り移行してゆくことを考ることが必要な時期にきています

少しずつでも変えて行かなければ、現状で何かが起こってからの対処では、遅いのです。

恐怖を煽るわけではありませんが、近い将来、現実に富士の大噴火や関東、東海、中部南海、南海、そして宮城沖の地震は、歴史が物語っているように一定の周期によって起こっており、いすれ確実にきます
そして、今年の岩手のような突発的な 大型地震はこれからも多く起こるでしょう。

だからこそ、これらを認識して、物事を考えなおして欲しいのです。

大きな意味で、どうゆう世の中を作ってゆくのかということを、多くの方々が、少しずつでもよりよい未来をつくるという意識にて動けば、5年10年先には、何らかの形にて変化が訪れてくると思うのです。






最終更新日 2008年08月20日 19時45分06秒