新暦6月4日(旧暦4月18日 亥)

皆様 日々の祈りわせに共にお心を合わせていただきありがとうございます。

こころのかけはし祈りの和メルマガ読者の皆さま、こんにちは。

食と健康の和チームです。
配信は隔週を予定していますが、今回は健康にまつわる『食』という観点から情報を配信させていただきます。

=『低レベル放射性廃棄物質』を食していいのですか?=

“あらためて基礎知識”
《1キログラム当り100ベクレル以上は日本の法令上の低レベル放射性廃棄物(原発のメンテナンスで出る、使用済み防護服やぞうきんなど)に相当します!》

日頃、よく耳にしながらいまひとつわかりにくい放射線単位を改めて調べてみました。
「Bq (ベクレル)」
・放射線を出す能力の強さ表単位。土壌や食品検査データでよく使われる
「Sv (シーベルト)」
・放射線による人体への影響を表す単位。
体の組織・臓器毎影響を表す「等価線量」と、全身の影響を表す「実効線量」の2つの場合に使われる。

早くも震災から4年が経ちました。個人的にボランティア活動を通じて福島から子どもを連れて保養にやって来る方や、避難をされてきた方達と多く出会いました。食品に含まれる放射能をどう考えるか?体内被曝をできるだけ避けるには?お母さんお父さんが悩みながら子育てしている様子を見て、それがいかに難しいことか伝わってきました。

ひとつ、気になる情報が入ってきました。“ふくしま集団疎開裁判の会”のフライヤーからの転載です。

この表の平成24年度基準の飲料水については、世界保健機関(WHO)が基準としている被曝限度年間0.1ミリシーベルトを採用し、基準値を10ベクレル/kgとしています。また食品の50%が汚染されていると仮定し、一般食品で残りの0.9ミリシーベルトを超えないように検討したものです。

 種 類    単 位  事故前(H20年度)の 厚生労働省      対比
             食品放射線量※  H24年度基準値
上 水   Bq/L      0.00004    10        25万倍
米     Bq/Kg     0.012    100       8,300倍
根 菜   Bq/Kg     0.008    100     12,500倍
葉 菜   Bq/Kg     0.016    100      6,300倍
牛 乳   Bq/L      0.012     50      4,200倍
魚 類   Bq/Kg     0.091    100      1,100倍
製 茶(乾燥)Bq/Kg     0.240    100        420倍
日常食   Bq/人/日   0.019      ?          ?


(※セシウム137の値です。厚生労働省基準値はセシウム測定値です。)
福島原発事故前は明確な基準値がなかったので全国の食品セシウム平均値を示しました。
出典:日本分析センター平成20年度 事業報告書より
http://jcac.or.jp/uploaded/attachment/57.pdf

転載:ふくしま集団疎開裁判ブログ http//fukusima-sokai.blogspot.jp/

上表は事故前の食品放射線量と、政府が平成24年度に決めた食品の放射能基準値を比べたものです。100ベクレル/kgだとほとんどの食品が基準内になり、命より経済優先の基準と考えてもおかしくありません。身体に入った放射性物質は排泄されるまで放射能を出し、細胞を傷つけます。本当は呼吸や食品の内部被爆には、特に気をつけなければならないのです。

“ふくしま集団疎開裁判の会”には今回の情報転載について快諾をいただきました。
その会のお話から、日本分析センターというところが以前から全国の資料の測定結果を集めていて、それを文科省に報告していることがわかりました。
分析センターが測定結果を集める目的は、「原発事故時に事故前の放射線の値はどうだったのか」というバックグラウンドを調べるためでした。分析センターは原発事故後に公益財団法人になりました。

事故のあった2011年3月は2011年度ですので、2011年度報告書には3月の埼玉県の上水道から大変高い値が出たことなどがわかりました。
しかし、この分析センターのデータは2012年度からは文科省の同意がなければ転載等してはいけないことになったとホームページにありました。

この表は2008年度のデータを元にしているので、この辺りの問題にはなりませんが、事故後の情報隠しがまかり通っていて恐ろしいことだと思いました。
まさに事故の時のために調べていたのに、肝心の事故の時には隠すとは。SPEEDI (緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)と同じです。これほどの事故を想定していなかったのでしょう。

SPEEDI  https://kotobank.jp/word/SPEEDI-189089

<SPEEDI>不採用 規制委が決定
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150423_73017.html
(こんなものを税金で作っておきながら、肝心なときに隠蔽し、
さらには、都合が悪いから廃止とはびっくりです!)

これは、すでに個人の健康管理では限界のあること、被曝の問題を自分のこととして考え、多くの人々につながり将来を建設していかなくてはならないことを示していると思います。

反対の立場の人たちや行政とどう折り合いをつけるか、放射能の恐怖に囚われすぎず、どの情報を得て、どう行動を起こしていくかがポイントであると思いました。
TPPを機会に農薬の残留基準値も大幅に緩和されることが伝わってきます。同じように国の政治が国民の健康を左右する大事な時期だと思いました。

このような状況でいま私たちは、いったいどうしたら良いのでしょうか?
「食品と暮らしの安全基金」の小若代表は10Bq/Kの食事でチェルノブイリ事故後のウクライナで調査した子どもたち7割に健康被害が出ていると報告しています。免疫が下がることにより、疾病にかかりやすくなり健康な生活を送ることが困難になります。また、チェルノブイリ・ハートという生まれながらに重度の障害、心臓疾患を持った子供が多く生まれてきています。(映画/ttp://www.no-kaku.jp/)

100bq/kg 以上は、法令によりますと低レベル放射性廃棄物です。
みなさん、これを忘れないようにしましょう。
私たち、政府に
低レベル放射性廃棄物を食べてくださいといわれています。

安全基準値と誤解しないようにしたいものです。

人工放射性物質は本来、食品の中に検出されてはならないものであります。

参考に、内閣府 食品安全委員会の放射能関係のHPのリンクです。
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka.html
(ここには基準値を決めた経緯の書面がたくさんリンクされています。)

加えて消費者庁のリンクです。こちらは消費者からのQ&Aになっていて判りやすいです。
また海外との基準値の比較表もありました。
http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/110530food_qa.pdf

これからはこうした状況に気を配りながら、学校や社会にも働きかけ、そして子供達にもきちんとした自衛の教育が必要であると思いました。
このまま黙っていては、社会は国の基準値で動いています。どんな影響が出るかも未知の分野です。いま私たちの自主的な行動が求められていると思います。

放射能排泄に有効な食品と考えられるのは玄米(汚染されたものは精米すると大幅に数値が下がると言われている)、味噌、梅干、発酵食品などです。
この件につきましては、また“食と健康の和”で回を変えて詳しくお知らせできたらと思っています。